ミニハマビーズの取扱いを終了いたします

当店のご愛顧、誠にありがとうございます。
ピクセルピコ代表 川村です。

3周年イベントも大盛況である中で、突然のお知らせとなり誠に心苦しくありますが、
当店でのミニハマビーズの取扱いを現在庫限りで終了させていただくこととなりました。




小さなアイロンビーズの先駆け的な存在であるミニハマビーズを、
当店ではピクセルピコとして独立する前身のショップから数えれば、
約5年にわたりユーザーの皆様のご愛顧のもと販売してまいりました。

ミニハマビーズの取扱いを終了する理由を、
少し過去を振り返りながらお話したいと思います。
最後までお読みいただけましたら嬉しいです。

私にとってのアイロンビーズは2012年に、
とあるアイロンビーズ作品を目にした時から始まりました。
言葉で言い表せない大きな衝撃(分かりやすく言えば、ナニコレ!スゴイ!)を受けました。
それは、大好きなドット絵のキャラクターたちが、
まるで画面を飛び出してリアルの世界に存在しているかのような素晴らしい作品だったからです。






Photo & Creations by @danny_yama


そのころの私は、現在のようなアイロンビーズショップではなく、
他業種のネットショップを管理運営していましたが、
あまり上手くいっているとは言えず、混沌とした日々を過ごしていました。

そんな時、目にした数々の作品は、楽しいを届けようとしているものばかりでした。
アイロンビーズを通じてドット絵の素晴らしさや楽しさを伝えようとしていたり、
被災地の子供たちに支援品と共に作品を送ることで元気を届けようとしていました。
アイロンビーズは誰かを笑顔にするために存在しているのだと感じました。
私はアイロンビーズをより深く知るために関連書籍を購入し、
アイロンビーズを楽しむとある方にコンタクトを試みました。

ファミコンおやぢのアイロンビーズ大好き♪というブログを運営されているダニヤマさんです。
ダニヤマさんは、見る人を楽しませることはもとより、アイロンビーズを楽しむためのテクニックなど、
本当にドット絵とアイロンビーズの文化への愛が伝わる作品づくりをされていました。

私は、相談にのってもらうならこの方しかいないと思い、
今のアイロンビーズへの気持ちを正直に書いてメッセージを送りました。
どこの輩とも知れない私のメッセージに、ダニヤマさんは快く相談の時間を作ってくださいました。

ダニヤマさんは、
「アイロンビーズの中には、5mmより小さなサイズがあって、
日本では代理店すら取り扱っていな状態で、欲しくても手に入れられないんですよ。
もし取り扱うことが出来たら、きっと全国のアイロンビーズファンは喜びますよ!」
など、様々なアドバイスをしてくださいました。

ミニハマビーズと出会うきっかけは、ダニヤマさんのアドバイスがはじまりなのです。
ちなみに、ミニハマビーズと呼ばれているアイロンビーズの正式名称は、
Hama Beads Mini と言うことを皆様はご存知でしたか?
実は、ダニヤマさんが便宜上、ミニハマビーズと呼んでいたのが定着してしまったのです。
数年後、「勝手に名付けちゃってごめんなさい!えへへ!」というコメントをされているのを見て、
私も思わず吹き出してしまったのを今でもよく覚えています。

ダニヤマさんにいただいた情報をもとに、私はミニハマビーズを輸入するための手段を模索しました。
まずは、海外のアイロンビーズファンによるユーザーフォーラムにアクセスし、
輸入の仲介をしている方にコンタクトをとり、サンプルの輸入代行を依頼しました。
数週間後、無事にサンプルが届いたので品質をチェックしました。

サンプルの輸入代行をしてくれたのはアメリカの方でしたが、
荷物はHama社(所在地:デンマーク)から届き、納品書も英語だったため直輸入を検討しました。
幸運なことにデンマークから近い国であるスウェーデンに友人がいたので、
輸入のための仲介の補助をお願いしました。
日本への発送条件を提示していないショップ(代理店)にも何度もメールを送り、
交渉しましたが、断られるか、とんでもない額の送料を請求をされ白目をむきました。
とにかくがむしゃらに目の前にある可能性に飛びつきました。


当時の私は、目に見える販売価格にとらわれていました。
スウェーデンの友人と話すうちに「メーカーに直接交渉したほうがいいんじゃない?」と言われ、
目から鱗をボロボロこぼしながら、交渉の文面を作り、恐る恐るメールを送りました。
数日後、あっさりメーカーから見積もりの返信がきて、
私は思わず、灯台下暗しという言葉をスウェーデンの友人に教えてしまいました。




デンマークのアイロンビーズ(ハマビーズ)の母であるHama社



ミニハマビーズを製造販売するHama社から、
日本へ直送してもらえる手筈を整えることが出来ました。
そして2012年に、当店でのミニハマビーズの販売が実現しましたが、
決して順調と呼べるスタートではありませんでした。




ミニハマビーズの旧パッケージ時代


小さなアイロンビーズに興味を持ってもらうこと、というよりは、
見知らぬものに興味を持ってもらうことは想像以上に難しいことでした。
ユーザーの皆様の作品が伝えるパワーに本当に助けられました。

さらに、ミニハマビーズはデンマークから輸入するための送料が高く、
単色カラーが元々2000粒入りパックということもあり、
1袋の価格が高くなってしまうという問題がありました。



ミニハマビーズは元々2000粒入りパックのため、
一袋、一色に対する購入単価がとても高く感じられた


日本で主流の直径5mmサイズのアイロンビーズでは、
単色カラー1パック1000粒入りの実勢価格が120~130円程であることに対して、
直径2.5mmであるミニハマビーズをそのまま2000粒入りで販売した場合、
為替にも依存するのですが、おおよそ1パックが360円前後になってしまいます。
これでは試したくても価格が高すぎると思いました。

そこで私は、2000粒パッケージを一度全て開封し、
小さなチャック袋に1000粒ずつ小分けすることにしました。
1パックの単価を半額まで下げて、手に取りやすい価格を目指しました。
しかし、この小分け作業は、想像以上に時間がかかりました。

単純な作業のように思えますが、
少しでも集中力がぶれると、ビーズが床中に散らばり、
その惨状は…もはや説明するまでもないですね…。
この部屋には、私と計量スプーンとビーズとチャック袋だけ…。
まるで孤独との闘いのような地道な作業でしたが、
待ち望んでいる人たちがいてくれることで頑張ることが出来ました。

そうした小分け販売がはじまって2年が経過した頃、
ユーザーの皆様から「もう1000粒じゃ足りないから2000粒入りで販売して~!」と、
ご要望いただけるようになり、小分け販売を終えるこが出来ました。
順調かと思われたミニハマビーズ販売ですが、そのまま順風満帆にとはいきませんでした。


その理由は、ミニハマビーズ自体の品質が徐々に低下していったからです。



パッケージが変更されたころから品質の低下が特に目立ちはじめた
左はアイロン後の様子だが色見がそれぞれ異なってるのが分かる


特定のカラーにおいてではありましたが、ビーズ自体の密度といいますか、
同色であるはずなのにアイロン後の色見は全く異なるなど、
品質が低下している事は誰から見ても明らかでした。



こちらはユーザーの方によるミニハマビーズの色見の検証画像
同じビーズを使用しているとは思えないほど色見にバラつきがある




封入量が明らかに不足している商品を納品されることも…
これに関しては補償は受けることはできたが商品管理には疑問が残った


すぐに私は状況レポートをHama社に提出し、
ユーザーの皆様からいただいたレポートをふくめ、継続してメーカーに改善を訴え続けました。
しかし、残念ながら良い返事が返ってくることはありませんでした。
最終的には「あなた以外にそのようなクレームをもらったことはありません。」と返答され、
これは製品の仕様だから!いい加減に理解してください!そう言われている気さえしました。
私はその返事をきっかけに、ミニハマビーズに代わるアイロンビーズを探そうと思いました。



ミニフューズビーズの豊富な色数にアイロンビーズの新たな可能性を感じた


私は日本からも近いアジア圏で流通しているアイロンビーズに注目しました。
その中でもフューズビーズ(直径2.6mm)はミニハマビーズ(直径2.5mm)と比べ、
サイズが0.1mmほど大きくはなりますが、それを遥かにしのぐ魅力がありました。
品質の安定感はさることながら、色数の豊富さに一瞬で心を奪われました。



左:ミニハマビーズ(直径2.5mm) 右:ミニフューズビーズ(直径2.6mm)


海外において信用できる取引先を見つける事は想像以上に困難でしたが、
試行錯誤のうえ、現在の取引先と契約を結ぶことが出来ました。
取引先の担当者は、私からの商品開発の要望・改善にも親身に対応をしてくださり、
さらに「あなたの情熱はきっとユーザーにとって、良い結果をもたらすでしょう」と言ってくれました。
良きビジネスパートナー(理解者)と出会えたと思いました。


新たにミニフューズビーズを知ってもらための活動が始まりましたが、
熱心なアイロンビーズユーザーの皆様には、フューズビーズの良さをすぐに分かっていただけました。
発売時の告知においてもご助力いただいたクリエイターの皆様をはじめ、
ものづくりを愛する全ての皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。



信頼できる取引先と皆様の支えのおかげで大量仕入れも怖くはなかった


時を同じくして、日本国内においても様々なメーカーから、
小さなサイズのアイロンビーズがリリースされました。
一般的には、他メーカー = ライバルと思いがちですが、私はそうではありませんでした。
なぜなら、ようやく日本で小さなサイズのアイロンビーズを気軽に入手できるようになったからです。
日本で小さなアイロンビーズの歴史が動いたことがなによりの喜びでした。
他メーカー様からも良い刺激をいただいて、当店も様々な企画やイベントに参加しました。





様々なメディア取材のオファーもいただけるようになりました
資料参照:週刊ジョージア様ミラクルキッズ!様ニンテンドードリーム様


経年の小さなアイロンビーズを取り巻く環境の変化によって、
近年では、気軽に入手できるようになり、当店でのミニハマビーズ取扱いは、
一定の役割を果たしたのではないか、という結論に至りました。
さらに、当店におけるミニハマビーズの需要と供給のバランスは完全に赤字となっており、
スタッフミーティングでも取扱いの継続に関しては何度も議題にあがっていました。
他の売上でカバーする形で、なんとか取扱いを続けてまいりましたが、
今後、ミニハマビーズ自体の品質改善が見込めない事も決め手となり、
現在庫の完売をもって、ミニハマビーズの取扱いを終了させていただきます。


しかしながら、今もミニハマビーズを求める方々の心情も理解しています。
その気持ちをフォローする具体的な方法を考えました。
今後もミニハマビーズ入手できる手段をご案内いたします。
Hama社の公式ネット通販を利用して購入する方法です。
購入方法を動画で解説することでフォローとさせていただきます。
Hama社のネットショップも、現在は分かりやすい仕様になりました。
当店ができるフォローはここまでとなりますが、お役に立ちましたら幸いです。
決済は、£(ポンド)なりますので為替レートをご確認のうえご利用ください。



How to buy Hama Beads by Pixelpiconist
https://www.youtube.com/watch?v=uBh6kcEpGVQ





このお知らせは簡単に言えば、
「ピクセルピコでのミニハマビーズの取扱いを終了します。
今後の入手はHama社の公式ネット通販をご利用くださいませ。」
という、2行で終わるお話ではあったはずなのですが、
私にとっても非常に思い入れのある商品であることもあり、想像以上に長くなってしまいました。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
当店は引き続き、楽しいを届けるをモットーにお店作りを頑張ります。
これからもアイロンビーズショップ ピクセルピコ をよろしくお願いいたします。



ピクセルピコ代表 川村綱伸



ピクセルピコ
http://pixelpico.net/

コメント

  1. 2行で終わる説明を長いよ!
    でも店長の真摯な想い、誠意溢れる対応、凄く伝わりました。
    アイロンビーズの入門はミニハマビーズでしたが、品質問題等を何となく察し、今では匕ューズビーズに完全移行しています。今後ともよろしくお願いします。

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    1. 長きにわたり当店をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
      フューズビーズに関しては良きパートナーと出会うことが出来ましたので、
      製品の品質を徹底して楽しいと安心をお届けしてまいります。
      熱がなければ形にならないのは、お店も同じですね。^^

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